〒142-0062 東京都品川区小山4-7-14
東急目黒線武蔵小山駅から徒歩5分
受付時間 | 午前8時〜午後5時 |
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休業日 | 水曜日・日曜日、祝・祭日 |
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パン粉には形の違いがあります。
丸くごろっとした印象です
縦長で花びらのような印象です
この形の違いは衣に現れます。食パンを粉砕したり、網でこしたりするとこのような丸みを帯びた形状になります。一方中屋パン粉工場のパン粉は衣の見栄え、油切れの良さも考えて縦長のパン粉になるように生地の仕込みを行っています。
食パンを粉砕してパン粉にしますので、パン自体が弱いと、崩れやすく目の細かいパン粉になってしまいます。よって私たちは長時間発酵、長時間焼成することで弾力のある力強い食パンを焼き上げます。弾力のある食パンは粉砕してもボロボロにならず、縦長のきれいな形を維持することができます。
あえて縦長のパン粉にすることで、油切れがよく剣立ちもよい見た目の美しい衣に仕上がります。
長く使い続けた刃は鋭利さがなくなり、丸みを帯びてきます。鋭くシャープな剣のような、松の葉のようなツンツンした形にはなりません。しかしこれこそが中屋パン粉工場独特の温かみのある、手作業で作ったかのような形の秘訣です。
デニムを旧式力織機で織ると手織りに近い素材感のある生地に仕上がります。スウェットを吊り編み機で織ると丸胴のシーム繋ぎ目のない独特な風合いに仕上がります。いずれもかつてはスタンダードなものでしたが、現在では生産効率を上げるために徐々にそのような機械は姿を消していきます。
しかしあえてそのような機械で作る洋服は、大量生産の洋服にはない味があります。
パン粉の粉砕機も進化を遂げていきますが、新品の機械では作り出せない中屋パン粉工場の形もまた味と言えるでしょう。
歴史により作り出されるパン粉の形にもぜひ注目してください。